あらすじ

1998年に日本中を騒然とさせた和歌山毒物カレー事件を多角的に検証したドキュメンタリー。1998年7月、夏祭りで提供されたカレーに猛毒のヒ素が混入し、67人がヒ素中毒を発症、小学生を含む4人が死亡する事件が起こった。犯人と目されたのは近所に住む林眞須美で、凄惨な事件にマスコミ取材は過熱を極めた。彼女は容疑を否認したが、2009年に最高裁で死刑が確定。今も獄中で無実を訴え続けている。本作は、当時の目撃証言や科学鑑定への反証を試み、保険金詐欺事件との関係を読み解いていく。さらに、眞須美の夫・健治が自ら働いた保険金詐欺の実態を語り、確定死刑囚の息子として生きてきた浩次（仮名）が、なぜ母の無実を信じるようになったのか、胸の内を明かす。事件発生から四半世紀、最高裁判決に異議を唱える。監督は、「不登校がやってきた」シリーズなどテレビのドキュメンタリー番組を中心に手がけてきた二村真弘が務める。

作品概要

監督：二村真弘
プロデューサー：石川朋子、植山英美
撮影：高野大樹、佐藤洋祐
2024年製作／119分／日本
配給：東風
(C)2024digTV
公式サイト：https://mommy-movie.jp/

2024年8月3日㊏より
東京 シアター・イメージフォーラム、大阪 第七藝術劇場、ほか全国順次公開