日本最古の神社の一つ、諏訪大社の祭礼に迫るドキュメンタリー映画『鹿の国』年明け公開決定

日本最古の神社の一つ、諏訪大社の祭礼に迫るドキュメンタリー映画『鹿の国』が、2025年1月2日(木)よりポレポレ東中野ほか全国順次ロードショーとなる。今回、特報予告・本ポスタービジュアル、チラシ、場面写真が解禁された。

日本列島のヘソ、諏訪盆地に位置する日本最古の神社の一つ、諏訪大社。年間200回を超えるその祭礼は謎に満ちている。重要神事で降ろされる精霊・ミシャグジ。そして神事に欠かせないとされた鹿の生贄…。

監督の弘理子(ひろ・りこ)は、これまでネパールやチベットで生と死の文化を追ってきた。本作で諏訪大社の四季の祭礼を追ううち、そこにあるいのちの循環への原初の祈りに気づく。そして、長らく畏怖と謎に包まれてきた中世の「御室神事(みむろしんじ)」の芸能再現に挑む。厳冬の3ヶ月間、神域の穴蔵に籠められ、生き神とされた少年・大祝(おおほうり)の前で繰り広げられた芸能とは何だったのか?そして春4月、化粧を施されて出現する大祝に捧げられた75頭の鹿の首の意味とは?冬から春へ、死から再生へ。美しい四季とともに3年をかけて描き出された、現代社会を生きる私たちが忘れかけていた原初の祈りの姿を描こうとする。諏訪大社の撮影協力を得て、ドキュメンタリーとしては初めてその謎と秘儀に迫った。プロデューサーは、半世紀前から諏訪に関わり数々の映像民俗学作品を手がけてきた北村皆雄。語りは、声優の能登麻美子といとうせいこう。音楽を国内外のアーティストから高く評価されている音楽家の原摩利彦が担当した。

今回解禁された特報では、諏訪大社で毎年4月15日の例祭日に行われる「御頭祭(おんとうさい)」で神に供える贄として鹿の首が捧げられる様子など、神事の一部を垣間見ることができる。また、ポスタービジュアルには、少年・大祝の姿が大きくあしらわれ、その背後にうっすらと鹿の角が確認できる意味深なビジュアルとなっている。「生き神とされた少年が見たもの」というショッキングなコピーや、「鹿なくてハ御神事ハすべからず」という謎めいた言葉は何を意味するのか?正月公開作品にふさわしく厳かで凛とした余韻の残るビジュアルとなった。

■諏訪大社(すわたいしゃ)
長野県の諏訪湖を囲むように、上社前宮と本宮、下社春宮と秋宮の四社からなる神社。創建は古く、古事記の国譲り神話にまでさかのぼり、最も古い神社の一つとされている。なかでも本宮、春宮、秋宮は本殿を持たず、自然そのものを御神体とする古来からの信仰の姿を現在に伝えている。北は北海道から南は鹿児島に至るまで、全国各地の御分社は1万有余。その総本社が諏訪大社である。古くから諏訪大神、お諏訪さまと親しまれ、雨や風、水の守り神として龍神の信仰としても広く崇敬を集めている。厳しい自然を生きる諏訪の人々は、殺生は罪悪として狩猟を忌み嫌う時代にも、お諏訪さまから神符を授かり、生きるために鹿肉を食べることを許された。精進潔齋を形だけするものより、ものを食べても真心を込めて祈るものを救おうという御神託は諏訪大明神と共に時代を生きた先人に深く信仰されてきた。(諏訪大社公式サイト:https://suwataisha.or.jp/ 「諏訪大社とは」より編集)

『鹿の国』
(2025年/98分/カラー/日本/日本語/DCP)
1月2日(木)よりポレポレ東中野ほかにて全国順次ロードショー

監督:弘理子 プロデューサー:北村皆雄
語り:能登麻美子・いとうせいこう
音楽:原摩利彦
出演:中西レモン・吉松章・諏訪の衆
撮影協力:諏訪大社
製作・配給:ヴィジュアルフォークロア 
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
©︎2025 Visual Folklore Inc.
公式サイト:https://shikanokuni.vfo.co.jp/

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