衝撃の事件の“その後”を描いた物語。伊藤詩織監督『Black Box Diaries』本予告が公開

映像ジャーナリスト・伊藤詩織による初の長編映画『Black Box Diaries』が、12月12日(金)よりT・ジョイPRINCE品川で上映される。このたび日本公開版の本予告が解禁された。

本作品は、監督自身が経験した性暴力事件を契機に、その“その後”を自らカメラで記録していったドキュメンタリーで、8年におよぶ制作期間を経て完成した。沈黙や偏見、社会の構造的な壁に何度も直面する過程を映し出し、個人の体験から社会の問題まで射程に入れる内容となっている。製作には『新聞記者』『月』などを手がけたスターサンズが参加し、国際共同製作として進められた。2024年のサンダンス映画祭を皮切りに、海外の映画祭や賞レースでも注目を集めた。

今回公開された予告編は、桜並木の中を歩く監督の姿から始まる。語りと映像は落ち着いたトーンで進みつつ、緊張感のある場面も差し挟まれ、事件後の時間がどのように流れてきたのかが断片的に浮かび上がる。視線の先にある“光”の存在も示され、監督が辿りついた感情と問いが丁寧に織り込まれている。また、予告編の公開に合わせて、本編の場面写真も新たに届けられた。

上映初日から3日間は、公開を記念した舞台挨拶の実施も決まっている。12月12日、13日、14日の複数回で、伊藤監督のほか、プロデューサーのエリック・ニアリとハナ・アクヴィリンが登壇を予定している。会場はすべてT・ジョイPRINCE品川で、入場者にはオリジナルステッカーが配布される。チケットは12月2日18時からプレリザーブが始まり、抽選を経て、一般発売は12月9日10時から行われる。

■作品概要
2015年4月3日、ジャーナリストをめざす伊藤詩織25歳は、ある日突然、思いもよらない性暴力被害を受ける。伊藤は実名を公表し、この事件と立ち向かうことを決意。しかし、そこから伊藤の世界は一変する。性暴力の被害を受けたひとりの女性が、自身に起きた事実を記録しながら、社会の壁を少しずつ打ち壊す――。世界が見つめ、社会の心を揺さぶった、ひとりの女性の“沈黙”と戦う旅が、今幕を開ける。

■作品情報
『Black Box Diaries』
上映時間:1時間42分
監督:伊藤詩織
プロデューサー:エリック・ニアリ、ハナ・アクヴィリン、伊藤詩織
企画:河村光庸|エグゼクティブ・プロデューサー:四宮隆史、村松秀信、ロビーナ・リッチティエッロ、ジョシュ・ピーターズ、ニナ・L・ディアズ、ライザ・バーネット・フェターマン|共同プロデューサー:行実良、長井龍
編集:山崎エマ|撮影:ハナ・アクヴィリン、岡村裕太、伊藤詩織、大塚雄一郎|抽象的イメージ:白奉珠圭氣|カラリスト:佐藤文郎
編集コンサルタント:マヤ・デイジー・ホーク|共同編集:マリコ・モンペティ|音楽:マーク・デグリ・アントニ|サウンド・デザイン/ミキサー:アンドリュー・トレイシー
製作:Hanashi Films、Cineric Creative、スターサンズ
配給:スターサンズ、東映エージエンシー
協力:日活
コピーライト:(C)Star Sands , Cineric Creative , Hanashi Films
公式X: https://x.com/bbd_movie

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