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「TBSドキュメンタリー映画祭2026」大阪・名古屋・京都で開幕!3/27~3/29イベントレポートまとめ

TBSテレビおよびJNN系列の記者・ディレクターたちが現場で掴んだ事実と向き合い、魂を込めて制作してきたドキュメンタリー作品を上映する「TBSドキュメンタリー映画祭」が、現在全国6都市で開催中だ。東京会場では満席回が続出するなど大きな反響を呼び、その熱気は大阪・名古屋・京都へと拡大。3月27日から29日にかけて、各地で計14回の舞台挨拶が実施された。

本記事では、その舞台挨拶の模様をレポートする。

■3月29日(日)@ヒューマントラストシネマ渋谷

『死刑宣告の女性弁護士 アフガンからの脱出』
登壇者(敬称略):加古紗都子監督、サヘル・ローズ(表現者)

29日に監督の加古紗都子と、難民支援活動家サヘル・ローズ氏による映画『死刑宣告の女性弁護士 アフガンからの脱出』の上映後舞台挨拶が開催された。作品、そしてサヘル氏の言葉を通して、紛争の現実、難民の状況、そして国際社会における課題が語られた。加古監督は本作を通して、紛争の背景にある複雑な人間関係や、日常が容易に脅かされる状況を伝えようとした意図を語った。また、日本社会における難民問題への理解を深めることの重要性を訴えるなど、議論に花が咲いた。

サヘル氏は開口一番、「ペルシャ絨毯に乗ってイランからやってまいりました!」と会場の笑いを誘うと、「笑ってくださって嬉しいです。こうして笑顔になれるこの瞬間は本当にかけがえのないもので、世界の向こう側では、映画を観たり考えたりする時間、さらには対話そのものが減りつつあります。こういう時間を設けることができ、今日は皆さんと対話をさせていただけたらなと思っています」と挨拶。加古監督は、「この2 年半、世界の女性に目を向けると、日を追うごとに混乱が深まっていっています。私自身、非常に忸怩たる想いを抱いているのも事実です。実はこの映画で全編の通訳を担当してくださったイランの方が、現在テヘランに住んでおり、毎晩のように空爆に怯えながら、なんとか生き延びている状況です。先週になってようやく連絡をくれました。この作品を通じて知り合ったパキスタンの外交官の方は、テヘランの大使館に勤めていて、アメリカとイランの仲裁に向けて働きかけを行っているところです。そして、なかなか報道されませんが、実はアフガニスタンでも断続的に戦闘が続いていて、多くの市民が亡くなっている現実もあります。でもこういった中だからこそ、皆さんに今日映画をご覧いただき、世界の難民を取り巻く、現状についてお伝えできたことは非常に意味があることだ感じています」と今の想いを語った。

難民支援を行っているサヘル氏は「難民居住地、難民キャンプ等での支援として大事にしているのが教育です。映画の中でお母さんたちが異国に行ったのは、子供たちが教育を受けられる場所を守っていきたいという思いも強いと思います。なぜなら、かわいそうな眼差しとか、『かわいそう』『大変そう』という感想では何も変えられない。重要なのは、一人一人がきちんと教育を受けられる環境を作っていくことだと思います。皆さんが今、文字を読み書きできて、こうやって彼らの話を字幕を通して読むことができ、耳を通して話を聞くことができている。この一瞬一瞬がどれほど皆さんにとって宝物なのか、こういう出来事に対して関心を持ち続けてもらいたいと思っています。無関心が生んでしまった結果が、今世界中で起きている戦争、差別、紛争だと思います。私たちが傍観者でいるということは、すなわち加担者なんです。国家の行いは国民に降りてきます。皆さんにとって政府がどんな動きをしているか、全く関係のないことではなく、トップが動くことやその発言が全部、嫌でも国民に責任が降りてきます。皆様には加担者にならないでほしい。そのためには傍観者でいることを、もうやめて欲しいんです。大事なのは、一人一人が関心を持って社会の動き、自分の立ち位置、選挙を通して権利を行使し、自分の意見を主張すること。意見が違っていて当たり前なんです。この社会に必要なのは生きること。生きるためには手を取り合うこと。分断は何も生まない。共存するためには暴力的な発言ではなく、どのように対話するか。この対話をすることを、どうか放棄しないでほしいです。そのためにはこういう映画を通して、いろんな人たちの考え方、いろんな人の生き方に出会ってほしいなと思っています」と、世界が直面する現状を憂うだけでなく、未来に向けた言葉が印象的だった。続けて加古監督は「私たちにできることって何だろう?とよく聞かれます。傍観者にとどまらずにきちんと声を上げること、この日本という社会が間違った方向に進まないために、記者である私以外の皆さんもぜひ声を上げていただきたい」と締めくくり、幕を閉じた。

 

■3月27日(金)@テアトル梅田

『鈴木順子「私は生きる」ー脱線事故20年、記憶の軌跡ー』
登壇者(敬称略):橋本佐与子監督、鈴木順子(陶芸作家)

2005年に兵庫県尼崎市で起こったJR福知山線脱線事故。当時30歳で事故に巻き込まれ、重傷を負いながらも奇跡の生還を果たした鈴木順子さん。彼女とその家族を追った本作の舞台挨拶には、橋本佐与子監督、鈴木順子、そして母・鈴木もも子さんが登壇した。

橋本監督と同じMBSに所属し、日頃から親交のある西靖アナウンサーが司会を務め、「橋本監督が20年にわたり折に触れてお伺いしていましたが、『しつこいやつだな』と思いませんでしたか?」と問いかけると、もも子は、「飽きもしないで20年もよく来ていただいたと思っています」と笑いを誘いつつ、「当時は恥ずかしいとかも抜きにして、マスコミの皆様に来ていただきました。マスコミの方々を含め、多くの皆様に、(特に当初は)孤独であったところを一緒に乗り越えていただいたなと思っています」と大変な状況であったことやマスコミに対する思いを語った。

本篇中の人物について話が及ぶと、橋本監督は、事故の翌年に亡くなられた長谷貴将医師に言及した。「当時、車両内で第一救命救助に入られ、順子さんをヘリコプターへ送った医師に会いたかったと考え、昨年そのご遺族である奥様に連絡をとらせていただいた」と経緯を明かした。もも子は、「近所の方々や医療関係者、さらにはJRの担当者など、多くの方に支えられました」と感謝を口にした。

橋本監督は、順子によるちぎり絵作品「私は生きる」の額を観客へ披露。力強く描かれた「私は生きる」とともに、観客のフォトセッションに応じた。

 

■3月27日(金)@センチュリーシネマ

『劇場版 盗るな撮れ~罪と少年とケーブルTV~』
登壇者(敬称略):柳瀬晴貴監督、林龍太郎 (芸名:ガッポリ建設 室田稔)

名古屋会場で初めての行われた舞台挨拶は、地元CBC製作の作品『劇場版 盗るな撮れ~罪と少年とケーブルTV~』。昨年の監督作『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』が上映された柳瀬監督と本作で描かれる当事者の一人である林龍太郎さんが登壇した。

柳瀬監督は冒頭で、「更生は簡単ではなく、一筋縄ではいかないということを伝えたかった」と強調。林はテレビ版として取材・制作が進められていた際に柳瀬監督から『この番組を映画にしたいんですと言われ、「『本気なのか?』と思っていたが、こうして無事に上映できてよかった」と振り返った。林は「少年は受刑者だから雇用しているのではなく、彼の稀有な体験も含め、能力を評価しているからです」とも語った。諸事情により、林と少年はワンルームの部屋で同居しているが、彼との接し方を見直し、「これまではスマートフォンを持たせないなどの制限をしていたが、成人になったので制限が緩和され、現在は本人の意向に沿った生活を送っている。今後、彼がどうなっていくのか楽しみです」と話し、トークは締めくくられた。

 

■3月27日(金)@テアトル梅田

『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』
登壇者(敬称略):増山賢監督、丸山美重(全国パーキンソン病友の会 代表理事)、藤川好美(全国パーキンソン病友の会 大阪支部会員)、佐合孝之(全国パーキンソン病友の会 大阪支部会員)、佐合雅美(全国パーキンソン病友の会 大阪支部会員)

自身が難病である「パーキンソン病」の診断を受けたテレビマン、増山賢監督。その体験を記録したセルフ・ドキュメンタリー『やまない症動ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』の上映に際し、増山監督とパーキンソン病の患者の尊厳の確保や療養生活の質の向上などを目指す全国パーキンソン病友の会代表理事・丸山美重氏、全国パーキンソン病友の会 大阪支部の会員である藤川好美氏、佐合孝之氏、佐合雅美氏による舞台挨拶が行われた。

自身も当事者である増山監督は、「この病気の“初心者”で何もわからないので、『“先輩”である友の会の皆様に“舎弟”としてお知恵を拝借したい』という思いから、全国パーキンソン病友の会にアクセスした」と語った。代表理事の丸山氏は、「私の発症の告知も子どもを産んだ後で、監督の状況と重なる部分があった」と語った。

同会大阪支部の佐合孝之氏は、「監督はまだ闘病が6、7年ほど。まだまだ〝あまちゃん“やな、と」と笑いを誘いながら、佐合雅美氏は「私は今で19年目。それぞれの時期に、それぞれの辛さがある。負けずに頑張りましょう」と呼びかけた。

増山監督が、「長年病気と付き合ってきている“先輩方”の姿を見て、この先10年、15年と映画を作り続けていけるんじゃないかと勇気づけられている」と話すと、藤川氏は「次の主演は私で!」とハッパをかける場面も。増山監督は、「症状は日によっても人によっても違う。辛い病気ではありますが、前向きに取り組んでいきたい」と語った。

 

■3月28日(金)@センチュリーシネマ

『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う』
登壇者(敬称略):津村有紀監督、近藤靖(『田村真子 のと鉄道 明日へ向かう旅』演出)

数々のドラマの脚本を手がけ、これまでメディアに出ることがなかった脚本家・野島伸司に密着した本作。津村有紀監督は「なかなか表には出てこなかった野島伸司さんの姿を、このような形で映画として残せることが嬉しい」と喜びの表情を浮かべた。舞台挨拶には、野島とは高校の同級生である近藤靖氏も登壇。「映画を見て端々に書き手の重みがあると感じて、同級生として誇りに思います」と率直な思いを語った。

津村監督は、この映画の製作経緯について問われると、野島さんとは以前から親交があり、あるときクリエイティブの話題になったという。「自分の中には4人の人格があって書き分けているというような話を聞いたんです。これは自分だけでなく、記録として残すべきだと思い、映画化のお話をして実現しました」と秘話を打ち明けた。

学生時代の印象を聞かれた近藤氏は、「高校時代の彼は、ほとんど寝ていて誰とも話さないようなシャイな奴だったんです。今回の映画でも何も話さないんじゃないかと思っていたんですが、たくさん話していて驚きました。当時の彼が、将来これほど多くの名作ドラマを描くようになるなんて思いもしなかった」と旧知の仲ならではのエピソードを披露した。

最後に、津村監督は野島作品の魅力について「野島さんの作品には、常に勇気と好奇心が溢れていて、それがクリエイティブな情熱を保ち続ける秘訣なのだと思います。この映画が、皆さんの勇気と好奇心が何かの情熱へと繋がるきっかけになれば嬉しい」と締めくくった。

 

■3月28日(金)@センチュリーシネマ

『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』
登壇者(敬称略):北村太洋監督

TBS番組「THE TIME,」内で放送されたオーディション「THE LAST PIECE」に、インタビューなどの新規映像を加えて映画化した本作。映画化が決まった経緯について聞かれると北村監督は、「昨年9月に『THE LAST PIECE』が完結し、STARGLOWというグループが生まれたタイミングで、映画の話がありました。これまでに描き切れていなかった部分も多く、STARGLOWとしてデビューした今だからこそ5人にTHE LAST PIECEを振り返ってもらったら、どういう言葉が出てくるんだろうとか、きっと今だからこそ聞けることがあるんじゃないかと思い、本作で一緒に監督をしている川口監督と『THE LAST PIECE』を振り返るような映画と作ろうと二人三脚でやってきました」と語った。

また、北村監督自身がオーディションを撮影していた時期を振り返って、「オーディションというと殺伐とした、競争みたいなイメージでピリピリしているのだろうなと思っていたのですが、合宿などで彼らと一緒に過ごしていくと、本当にみんな仲がよくて、何より彼らの人間性が素敵で、支えあいながら夢に向き合っている姿を目の当たりにしました。結果が出てお別れするシーンでは、カメラマンも泣きながらカメラを構えていました」と、当時の現場の様子を打ち明けた。

 

■3月28日(金)@アップリンク京都

『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』
登壇者(敬称略):増山賢監督、丸山美重(全国パーキンソン病友の会 代表理事)、井内康博(パーキンソン病友の会 京都府支部会員)

パーキンソン病と宣告された自身にカメラを向けたセルフドキュメンタリー『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』が京都で初日を迎え、増山監督が、全国パーキンソン病友の会代表理事の丸山美重氏と、同会京都府支部会員の井内康博氏をゲストに迎え、舞台挨拶を行った。

「パーキンソン病と宣告されたものの、まずパーキンソン病がどんな病気なのかわからない。100人の患者がいたら100通りの症状があると言われるように、症状も千差万別で、人に説明することもままならない。先が見えなさすぎて、普段取材するようにカメラを手に取って同じ病気の先輩方にお話を聞き始めました。それがこの映画の始まりでした」と監督が語ると、ゲストの井内氏も「自分も宣告を受けた当初は、ひとりではわからないことだらけで不安でしたが、(全国パーキンソン病)友の会に入り諸先輩方が笑顔でおられることに大変救われた。入会するまでは悩んだんですが、入会は自分にとって大きな一歩で、景色が変わりました」と振り返った。これを受けて丸山氏も「パーキンソン病は大変な病。どの病気もそうかもしれないが、この病気を宣告されると精神的ダメージがとても大きく、友の会に来られる方の多くは、当初は落ち込んでいらっしゃる。でも今、ここにいる我々は笑っています。それは笑顔でいることが何よりの薬だと思っているから。それを同じ病気の方々に伝えたい」と笑顔で語り、会場は温かい拍手に包まれた。

 

■3月29日(日)@テアトル梅田

『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』
登壇者(敬称略):北村太洋監督

BE:FIRST、MAZZELに続くBMSGプロデュースのボーイズグループのオーディション・プロジェクトに迫る『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』北村太洋監督の舞台挨拶が満場の観客の前で行われた。

監督は、「『THE LAST PIECE』というプロジェクトでは、廃校を改築した施設に合宿で泊まり込んでいたので、候補者30人とスタッフ、関係者は寝食を共にしました。10代を対象としたオーディションですが、実際に始まってみると彼ら全員、人間として、またアーティストとして社会的にも人間性が素敵で、周りへの思いを忘れない、お互いのリスペクトを感じる現場でした」とプロジェクトの様子を語った。

「10代の男の子だな、というような、画面でもちょっとふざけたイメージもあるかと思いますが、実際はその100倍はふざけていて、例えば海に行くと誰かが投げられたり、スタッフも投げられたり、本当に、スタッフも共に青春を過ごさせていただいたなと思います。残念ながら、人生を賭けて戦いを挑んで叶えられなかった彼らも、最後の日に、映っていないですがスタッフ一人一人にまで声をかけてくれるんです。あまりに密着しているのでスタッフもそれぞれ自分の担当チーム推しになって、(他の現場ではそんな姿見たことないのに)スタッフのおじさんたちが号泣しちゃって」と熱い現場を思い起こさせるエピソードを披露した。

 この映画は、プロジェクトの様子と、オーディションから半年経って行われたインタビューを軸に構成されるが、意図を問われた監督は、「オーディションの最中も彼らの成長を目の当たりにしたのですが、4万人の前でのコンサートをはじめ、デビューから半年という濃密な体験をした後の彼らに興味があって、話を聞いてみたいと思った」と語った。また、劇中では放送されなかったオーディションの映像もふんだんに使用されている。密着していたということで、もっと素材はあるのかと司会に問われた北村監督は、「泣く泣くカットしたシーンは多いですね」と、中でも印象的なシーンについて語ると、ぜひディレクタースカット版を、という期待の声が上がった。

 

■3月29日(日)@センチュリーシネマ

『ブルーインパルスの空へ』
登壇者(敬称略):渡部将伍監督

航空自衛隊ブルーインパルスを追ったドキュメンタリーで、大迫力の映像とともに隊員たちのリアルを映し出す本作。上映後には、満席の会場に渡部将伍監督が登壇した。「ブルーインパルスについては、この場にいらっしゃる皆さんの方が詳しいと思います。そんな方々に、どのような映像や音声、インタビューを届けるべきかと、ずっと考えていました」と企画当初を振り返った。コクピットに設置した360度カメラに言及し、「パイロットだけを映した機内映像は他のメディアでもよく見るので、パイロット自身ではなく正面の景色を映したり、飛行中の動きのある映像を多く取り入れて編集した」と、制作のこだわりについて語った。

また、映像編集中に改めてパイロットたちの熟練技術に感嘆したというエピソードも。「機体同士の距離の近さは下から見ていても感じますが、360度カメラの映像では、その近さがより際立って見えますを。ファンブレイクをしている映像は、編集していてもめちゃくちゃヒヤヒヤしました。彼らはその距離感を時速800キロで飛んでいるというすごさが映像越しに伝わったのではないか」と話した。

パイロットたちの素顔や日常が垣間見えるのも本作の魅力の一つ。渡部監督は、「映画を観てくださった方に『パイロットたちも普通の人なんだな』と思ってもらえたら良いなと思います。実は取材開始当初、『ブルーインパルスのパイロットたちは超エリートですね』と伝えたら、隊長から『そんなことはありません』と少し怒られちゃって(笑)」と打ち明けてくれた。エンドロールでパイロットたちのプライベートシーンを使った理由として、「皆さんは航空祭などでも彼らの素顔はイメージしづらいかと思い、素の姿をぜひ見ていただきたいという思いもあって」と明かしてくれた。音声の編集中、飛行中のパイロットたちがこぼすつぶやきにも渡部監督は驚かされたそう。「取材用ではなく、自然とあの言葉が出るような想いで普段フライトしているということが伝わってほしい」と話した。

観客からの質問コーナーでは、ブルーインパルスファンからのマニアックな質問も上がり、渡部監督だからこそ知り得た話に会場一同盛り上がりを見せた。最後は観客らの熱のこもった拍手に包まれ、大盛況のうちにイベントは終了した。

 

■3月29日(日)@センチュリーシネマ

『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』
登壇者(敬称略):増山賢監督、黒岩芳彦(全国パーキンソン病友の会 愛知県支部長)、石原法子(全国パーキンソン病友の会 愛知県本部理事)

3月29日、映画『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』の舞台挨拶が名古屋で行われ、増山賢監督と全国パーキンソン病友の会愛知県の黒岩芳彦支部長、石原法子理事が登壇した。東京での公開後、大阪・京都を巡った最終地となる舞台挨拶は、作品を通じて病と向き合う人々の思いが共有される場となった。

増山監督は本篇中と同様にカメラを手に登場し、「見た目では分かりにくいが、誰にでも起こり得る病気」とパーキンソン病への理解を呼びかけた。発症14年の石原氏は、同じ病を抱える仲間とのつながりに支えられて生きていると語り、映画に深く共感したと振り返る。一方、黒岩氏は、症状の進行に戸惑いながらも「笑顔を作ることで心を保ってきた」と語り、「できなくなった分、新しい楽しみを見つけている」と前向きな姿勢を示した。また石原氏は「隠さず伝えることが大切」と、自身の経験から周囲への理解の必要性を強調した。

トークの途中、増山監督はカメラを三脚に置き、「実はカメラを持ち続けることも難しくなっている」と自身の身体の変化を明かし、現実と向き合いながら記録を続ける覚悟を語った。終盤には黒岩氏が涙ながらに「一人では闘えない。仲間や医師の支えが力になる」と訴え、石原氏も「症状は人それぞれ。だからこそ知ってほしい」と呼びかけた。

最後に監督は観客に作品を広めてほしいと願いを託した。三者に共通していたのは、パーキンソン病への理解を社会に広げたいという強い思いだった。

 

 

<開催概要>

「第6回 TBSドキュメンタリー映画祭2026」
2026年3月13日(金)より東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌の全国6都市にて順次開催される。
※一部の作品は上映されない会場があります。

東京:ヒューマントラストシネマ渋谷|3月13日(金)〜4月2日(木)
大阪:テアトル梅田|3月27日(金)〜4月9日(木)
名古屋:センチュリーシネマ|3月27日(金)〜4月9日(木)
京都:アップリンク京都|3月27日(金)〜4月9日(木)
福岡:キノシネマ天神|4月3日(金)〜4月16日(木)
札幌:シアターキノ|4月4日(土)〜4月10日(金)

主催:TBSテレビ
公式サイト:https://tbs-docs.com/2026
公式X:@TBSDOCS_eigasai

 

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