入江悠監督が初のドキュメンタリーに挑む!深谷シネマを創った館長の引退を見つめた『館長、最後の日』公開決定、ポスター&場面写真解禁

『SR サイタマノラッパー』や『あんのこと』を手掛けてきた映画監督・入江悠が、自身初となるドキュメンタリー映画に挑んだ『館長、最後の日』(英題:The Day He Retires)が、2027年1月9日(土)よりポレポレ東中野、1月17日(日)より深谷シネマほか全国順次公開されることが決定した。第27回東京フィルメックス特別招待部門への正式出品も決まった本作より、ポスタービジュアル、場面写真、入江監督および竹石研二元館長のコメントが解禁された。

本作が見つめるのは、埼玉県深谷市にある客席60席の小さなミニシアター「深谷シネマ」を市民とともにゼロから立ち上げ、育ててきた館長・竹石研二が引退するまでの日々。深谷で育った入江監督にとって、竹石さんは小学生時代、学童保育に映写機とスクリーンを運んで映画を観せてくれた“初めて映画を教えてくれた人”であり、深谷シネマ開館後も『SR サイタマノラッパー』に出演してもらうなど親交を重ねてきた。竹石さんが76歳を迎えた新年、館長を引退して後進に映画館を託すと聞きつけた入江監督は「なにも考えずカメラで追いかけることにした」と自らカメラを回し、監督・撮影・録音・編集・プロデュース・配給までを一手に担当。ナレーションもテロップも音楽も排し、人と場所が紡いできた時間をありのままに捉えている。

深谷シネマは、地元の市民やボランティアスタッフに支えられながら22年間にわたり世界各国の映画を上映し、大林宣彦監督や山田洋次監督をはじめ名だたる映画人や俳優たちが舞台挨拶に駆けつけてきた場所。映画を観るためだけでなく「館長と話すため」に多くの人々が集まる街の「みんなの居場所」だったが、恒常的な赤字にあえぐミニシアターゆえの金銭的な苦労やスタッフとの軋轢、そして迫りくる引退の報せに小さな動揺が広がっていく。塚本晋也監督の舞台挨拶の司会を務め、譲り受けた古い16mmフィルムを整理して上映会を開き、子どもたちに映写機の仕組みを教えながら、愛した場所を次世代へ引き継ぐため最後の日まで笑顔で受付に立ち続ける竹石館長。本作は、ひとりの館長の引退までの3ヶ月間と、映画館に集う人々のこれからを見つめたユーモアあふれる“引き継ぎドキュメンタリー”となっている。

入江悠監督

公開決定に際し、入江監督は「子どもの頃、学童保育でよく映画を観せてくれた映写オジサンがいて、それが竹石さんでした。わたしは6才で、竹石研二さんは37才でした。やがて、わたしは映画監督を志し、竹石さんは地元に映画館『深谷シネマ』を作りました。わたしは20才で、竹石研二さんは51才でした。わたしが京都で時代劇を撮って地元に帰ると、竹石さんが館長を引退するとききました。わたしは45才で、竹石さんは76才になっていました。竹石さんが働く最後の日々を記録したいと思い、カメラで撮りつづけました。そして、気づきました。竹石さんはずっと『みんなの居場所』を作ってたんだ、と」と述懐。「撮りはじめると、それまで知らなかった竹石さんの姿、劇場スタッフさんの個性溢れるキャラクター、映画は観ないけど雑談しにくるお客さんなど、おもしろいものがたくさん見えてきました。ほのぼのして、なんだか気持ちがあたたかくなるドキュメンタリーができた気がします」と言葉を寄せている。

一方、竹石元館長も「町工場のオジサンが毎朝、工場のカギを開けるように、ボクは『深谷シネマ』のドアーを開ける。ある朝『シネマ』に着くと、カメラを持った入江監督がいた。『あれっ、何してんですか?』とボク。『館長を撮るんですよ!』と入江監督。その後、行く先々で監督のカメラと出会った。そして数か月が経ったある日、『映画できましたよ!』と告げられた。恐る恐る観てみると、淡々とした日々の自分の姿の恥じらいを通り越して、『映画館』に集う人たちの日常と愉しみが愛おしく映っていた。入江監督、ありがとう!」と温かい感謝を語った。

解禁されたポスタービジュアルには、深谷シネマの受付に佇む竹石館長の姿と館内に残る映写機が切り取られ、「この光は、誰かへと手渡されていく」というコピーとともに、街の映画館が刻んできた歴史と日常の温もりを伝えている。

『館長、最後の日』
2027年1月9日(土)ポレポレ東中野、1月17日(日)深谷シネマほか全国順次公開
第27回東京フィルメックス 特別招待部門 正式招待作品

【ストーリー】
竹石研二は50代のときに会社員を辞めて、埼玉県深谷市にミニシアターを作った。その映画館の名前は「深谷シネマ」。客席は60席、日本で数が減りつつある貴重なミニシアターのひとつである。深谷シネマは地元の市民やボランティアスタッフに支えられ、22年間、世界各国のたくさんの映画を上映してきた。大林宣彦監督や山田洋次監督など、日本の有名な映画監督や俳優たちも、積極的に舞台挨拶に駆けつける場所となっている。そんな深谷シネマだが、竹石研二は76才になった新年、館長の座を退いて、後進に映画館を託す決意をする。このドキュメンタリーは、脱サラしてひとりで映画館を作った竹石が、館長を辞めるまでの3ヶ月の軌跡を追ったものである。ときに塚本晋也監督の舞台挨拶の司会を務め、ときにジャンクとして譲り受けた膨大な古い16mmフィルムを整理して上映会を開催し、ときに子供へ映写機の仕組みを教える。日本のミニシアターは恒常的な赤字にあえいでいるため、金銭的な苦労が絶えず、スタッフとの軋轢も生じる。だが、自分の愛した場所を若いスタッフに引き継いでいくため、竹石は最後の日まで笑顔で受付に立ち続ける。

【出演】
竹石研二、深谷シネマの皆さん、塚本晋也(※「塚」は旧字が正式表記)、塚尾桜雅、駒木根隆介

【スタッフ】
監督・撮影・録音・編集・プロデュース・配給:入江悠
整音:山本タカアキ
グレーディング:野口健司
製作・配給:BROCCO FILMS
英題:The Day He Retires

公式HP:https://broccofilms.com/movie/kancho-cinema
公式X:@kancho_cinema
公式Instagram:@cinema_kancho
公式note:https://note.com/kancho_saigo

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