映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』トークイベント付き特別試写会レポート 井上咲楽が今年の抱負を発表「登山に挑戦する!!」
1月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開される映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』のトークイベント付き特別試写会が、1月7日に都内で開催された。上映前のトークには、タレントの井上咲楽と、本作のプロデューサーを務める永山由紀子が登壇した。
本作は、2025年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映され、全国6都市で注目を集めた作品。八ヶ岳に点在する山小屋を巡りながら、山の風景と、そこで働く人々の姿を描いたドキュメンタリーで、追加撮影と再編集を経て劇場版として公開を迎える。
永山プロデューサーは公開を直前に迎えた現在の心境を問われ、「まずは感謝しかないです。最初は監督と二人で始めた小さな映画だったので、それが全国50館で上映されるというのは、正直まだ現実として受け止めきれていません。ただ、本当に光栄ですし、支えてくださっている皆さんへの感謝でいっぱいです」と感慨深げに語った。
井上は本作ついて感想について聞かれると、「まず映像が本当に本当に美しくて、その美しさに最初から最後まで魅了されていました」と切り出し、「風景の美しさもそうなんですけど、すごく印象的だったのが、出てくる登場人物の皆さんの目がとても素敵だったことです」と話した。さらに、自身がトレイルランニングをしている経験にも触れ、「トレランを始めた時に、山で写真を撮っている方から『山で過ごしている人の目になっていくのかな』って言われたことがあって、それをすごく思い出しました。皆さんの目が本当にきれいで、そこにもすごく惹かれました」と振り返る。「この映画を観て、とにかく山に登ってみたい、登山をしてみたい、山小屋に泊まってみたいという気持ちがすごく湧きました」と話した。話題が本作の舞台である八ヶ岳になると、井上は「一度、トレイルランで霧ヶ峰を走ったことはあるんですけど、山小屋に泊まったことはなくて。こんなに山小屋があるんだということにも驚きました」と話し、さらに作中で描かれる歩荷についても、「歩荷さんってすごく大変だという話は聞いていましたが、そこに密着して、生活や山で暮らす方々のリアルな部分をここまで見られることはなかなかないと思います。そういうのを知れたのもよかったです」と感想を語った。
山で過ごす時間の感覚について聞かれると、永山は「山の時間って、やっぱり全然違うんです。午前中は天気が安定しているので、4時とか5時とかに歩き出して、午後の13時や14時頃に山小屋に着くことが多いです。着いてからは、実はそんなにすることがなくて、風景を見たり、お昼寝したりしています。携帯の電波も入らないので、そうすると、何もしないという選択になっていくんです」と話すと井上も賛同し、「山を走って自然を見ていると、『普通に何も起こってないんだな』っていう気持ちになることがすごくあります」と語り、八丈島で父と年越しキャンプをした体験を紹介した。「年が変わる瞬間も、目の前の自然は何も変わらなくて、そのときに『何も起こってないな』って思ったんです。山にいても、いろんなことで悩んだり迷ったりすることはありますけど、自然を前にすると、そう思えて救われることが何度もありました」と語った。永山も「大きな自然の中にいると、自分ってちっぽけだなと思います。天気もそうですし、抗ってもしょうがないことがたくさんあります。そういう状況を前にすると、潔く諦めるしかないな、という気持ちになる。その感覚に出会えるのも山だと思います」と話した。
自然の中で過ごす時間の価値について聞かれた井上は、「私は栃木県益子町という、すごく自然の多い場所で育ち、18歳で東京に出てきましたが、コロナ禍以外はだいたい月に一度は実家に帰っています」と明かし、「山に行って走るともちろん疲れるんですけど、それが都会にいるときの疲れとは全然違います。嫌な疲れじゃないというか、その違いはすごく大きいです」と述べた。さらに、「山を走っていると、落ち葉を踏んだり、ふかふかの土の上を走ったり、石や木の根を踏んだりと、足の感覚がどんどん変わります。景色も朝と夜で違いますし、匂いも変わる。そういう感覚に集中できることで、すごくリセットされている気がします」と魅力を語った。永山もこれにうなずき、「人間はもともと自然の一部なので、山に行くと五感や身体の感覚を取り戻すような感じがします」と述べた。
イベント後半では、新年に挑戦したいことを特製の絵馬フリップに書いて発表するコーナーが行われ、井上は「登山に挑戦したい」と掲げた。「トレイルランニングはしていますが、実は登山をやったことがなくて。一緒に走っている人たちからも『一度は登山をした方がいい』と言われます」と説明。また、「トレランをしていると、登山をしている方とすれ違うことが多いんですが、荷物の量や服装も全然違いますし、スピードも違います。同じ場所を歩いても、感じるものが変わるんじゃないかなと思っています」と話し、「この映画を観て、登山をして山小屋に泊まって、歩いてみたいという気持ちがますます強くなりました」と登山に挑戦する決意を語った。さらに井上は、「今、井上家が登山ブームなんです」と家族の近況を明かし、「父も母も妹も登山をしていて、父は最近、一人で何日か登山に行ったりしています」と紹介。「何がいいのか聞いても、『いいんだよ』としか言わなくて。そういう家族を見ていると、私もやってみたいなという気持ちになります」と笑顔で語った。
最後に永山は、「山に登らない方でも何かきっと見ていただけると癒しをもらえて、それは小屋番の方の潔い生き方だったり、山の美しい光景に癒しをもらって温かい気持ちになって、何かもう一回明日からの生活頑張ろうかなって思うような映画になっていると思いますので、皆さんどうぞ応援していただければと思います。」と呼びかけた。井上も締めの言葉として、「こんなに美しい映像を、映画館のスクリーンで、大きな音で見られるというのはすごく贅沢なことだなと思います。その美しさとともに山で暮らす人たちの生き様が、自分の暮らしや人生、生き方を考えさせられるような、自分と照らし合わせるようなことがたくさんありました」と話し、「今は何でもスマホやネットで調べられますが、自分の目で直接見ることは素敵なんだなということも感じられる作品でした。私も自分の目で見に行きたい景色がたくさんあったので、今年は登山に挑戦してみたいと思います」と述べ、イベントは終了した。
『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』
1月9日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・撮影・MA:深澤慎也(TBS ACT)
プロデューサー:永山由紀子
出演:菊池哲男(山岳写真家)
エグゼクティブプロデューサー:津村有紀
総合プロデューサー:須永麻由、小池博
協力プロデューサー:石山成人、塩沢葉子、和田圭介
進行プロデューサー:鈴木秀明、尾山優恵
製作:TBS
配給:KeyHolder Pictures
宣伝:KICCORIT
2026年/日本/85分/5.1ch/16:9
©TBS
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