【第6回TBSドキュメンタリー映画祭2026】TBS舞台『パイロット』アフタートークに『War Bride2 奈緒と4人の戦争花嫁』川嶋龍太郎監督が登壇!出演者から感想コメントが到着!
歴史的事件から、いま起きている社会の動き、市井の人々の日常、そしてカルチャーまで――TBSテレビおよびJNN系列局の記者・ディレクターたちが現場で掴み、魂を込めて世に送り出してきたドキュメンタリー。その情熱が結実する場として開催されてきた「TBSドキュメンタリー映画祭」が、3月13日(金)より、東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌の全国6都市にて順次開催する。
今回、TBS DOCSが企画・制作を手がけ、2月18日(水)に開幕した舞台「パイロット」より、出演者の井出卓也、椎名鯛造、設楽賢、富田翔から、映画祭で上映予定の『War Bride2 奈緒と4人の戦争花嫁』の感想コメントが到着した。
映画『War Bride2 奈緒と4人の戦争花嫁』は、俳優の奈緒が、戦後アメリカ兵と結婚し、海を渡った日本人女性たちを追うドキュメンタリー。時代と世間の理不尽な重圧に立ち向かい、愛と誇りを胸に人生を切り拓いた4人の女性たちの真実の物語を描く。戦争という過去の出来事を、いまを生きる私たちがどう受け止め、知り、考えていくのか――。その問いは、舞台「パイロット」が描くテーマとも重なる部分でもある。
2月19日(木)、舞台「パイロット」上演後のアフターイベントが開催され、井出卓也、椎名鯛造、設楽賢、富田翔のキャスト4名に加え、『War Bride2』の監督・川嶋龍太郎がスペシャルゲストとして登壇した。舞台への感想や、“戦争を描くこと”への視点が交差する、限られた時間ながらも濃密なひとときとなった。
キャスト陣と川嶋監督による挨拶に続き、川嶋監督は観劇した感想として、「皆さんの演技が本当にお上手で、素晴らしかったです」と率直に称賛。さらに、脚本を担当した津村有紀氏との縁にも触れ、「20年ぐらい前にドラマの助監督で僕の下にいて…その方が書いた台本が素晴らしかった」と、作品への敬意をにじませた。
その後話題は、舞台ならではの“客席との距離”へ。設楽が「演技の時ってお客さんと目が合いますかね?」と共演者たちに問いかけると、富田、井出はそろって「合わない」と即答。しかし井出は、「センターで座りの芝居がある時で、目線の先がちょうどお客さんだったりすると、そこが何もない空間なんだって思って、逆に見てやろうって思ってやったりする」と明かし、“舞台のリアル”が垣間見えるトークとなった。
続いて、川嶋監督が手がけた『War Bride2』の話題となり、既に映画を鑑賞していたキャスト4名の感想を交えながら、舞台と映画、それぞれが描く戦争の視点について語り合う時間が展開された。椎名は映画について、“戦争を描く視点の違い”に強く心を動かされたと語る。「戦争に行く男性だったりとか…そういう描写は描かれがちだと思うんですけど、アメリカ兵と日本の女性が結婚して、アメリカへ渡るっていう視点で(戦争を)考えたことがなくて。いろんな想像が膨らんで、いろんな発見がありました」と、映画がもたらした新鮮な気付きを明かした。
井出もまた、過酷な差別や偏見の時代背景を感じながらも、それ以上に登場する女性たちの生命力に驚かされたと語る。「あの時はショックだったとか、傷ついたとか、そういう話になるのかなと思ったんですけども…皆様本当に生命力に満ち溢れていて、自分の人生で間違った選択はしていなかったと思って90歳を過ぎた今を生きていらっしゃる」と語り、作品から受け取った強い印象を振り返った。
さらに井出は、舞台「パイロット」と重なるテーマとして、“人生の選択”を挙げた。「最終的に、自分がやった選択は間違っていなかったんだって決めるのは自分自身なんだっていうのが、この演劇でもドキュメンタリーでも僕はすごく感じられた」と語り、作品同士が重なり合う瞬間を言葉にした。会場からも深く頷く空気が広がり、舞台と映画が持つ“戦争の記憶”が、いまを生きる観客へとつながっていく時間となった。
そしてイベント終盤、登壇者たちは改めて観客へ感謝を伝え、それぞれの言葉で作品への想いを届けた。
井出は、「戦争という時代があった、その空気というものは今日も生き続けていると思います」と語り、舞台を通して伝える意義を強調。椎名は、「明日からも大切に演じ、遠藤(舞台「PILOT」の主人公/今江大地・演)を心動かせるような演技をできればと思います」と、役への覚悟をにじませた。富田は、観客が時間とお金を使って劇場へ足を運んでくれたことへの感謝を述べ、「一瞬一瞬を大切にやっていきたい」と力強く締めくくった。設楽もまた、「先輩たちから受け取る言葉や感情を大事にしながら演じていきたい」と、作品への誠実な姿勢を示した。
最後に川嶋監督は、「皆様がこの貴重な時間を、大切な夜の遅い時間をわざわざ見に来てくださっているということで、まず感謝します」と述べた後、自身の映画についても言葉を重ねた。「90歳を過ぎた方々のお話なんですが、1930年ぐらいからずっと地続きで生きてらっしゃる方々の言葉というのは、とっても胸に突き刺さる」と語り、「その言葉がしっかりと届く形になってますので、ぜひお時間合えば劇場に足を運んでいただければ」と観客に呼びかけた、温かな拍手のなかイベントは幕を閉じた。
<映画感想コメント全文>
■井出卓也
「強さ」とは何を指すのでしょうか。武力や勝敗のことでしょうか。
私は、映画「War Bride 2」を通して、周囲の空気に左右されず自ら選択し、
その選択に責任を持って歩み続けることこそが本当の強さなのだと感じました。
選択の先に待ち受ける差別や偏見に向き合いながらも選択を貫いた方々の姿から、
自分の人生に誇りを持って生きることの尊さを学びました。
現代に生きる私たちも、自分の選択に責任と愛情を持ち、
同時に他者の選択も尊重し合いたい。
そんな思いを、この作品は改めて深く考えさせてくれました。
■椎名鯛造
「War Bride2 奈緒と4人の戦争花嫁」を見て、
「その視点で物事を考えたことがなかった」と衝撃を受けました。
戦争の話になると、戦地に行った兵隊や敵兵に攻められている様子などに
焦点が当たることが多いと思います。しかし、敵国の兵隊と結婚するという出来事も、
考えてみれば同じ人と人との関わりなので起こり得ることだと理解できます。
ですが、今まで不思議と考えたことがありませんでした。
今でこそ国際結婚には偏見はほとんどありませんが、
当時の世の中では簡単な決断ではなかったことは容易に想像できます。
たくさんの困難や苦悩を乗り越えて生き抜いた彼女たちは、とても強い女性だと感じました。
■富田翔
自分の知る歴史ではない部分の人生にとても興味深く観させていただきました。
彼女達が戦争花嫁と呼ばれていたことも初めて知りました。
今の自分には想像も出来ないほどの困難な状況の中で、その道を選んだ覚悟や
そこから先の大変な歩みを乗り越え周りの支えの中、自分の居場所を作ったこと
それを笑顔で話せる強さに感動しました。
そして、奈緒さんのその話を聞く表情や姿勢にとても引き込まれました。
まさに人の歴史と愛の話でした。
■設楽賢
戦後アメリカの方と結婚された日本の女性は戦争花嫁という言葉で差別されることもたくさんあった。
家族や法律で禁止されている異国間での結婚を愛の力で
乗り越えられた4人の女性のリアルな過去を知ることができました。
自分や家族への愛で自己犠牲と我慢を重ねられた方々がいるから
今僕たちが平和を当たり前のように感じられています。
愛の深さは何にも勝るし強い意志から生まれた幸せがあふれていました!
<開催概要>
「第6回 TBSドキュメンタリー映画祭2026」
2026年3月13日(金)より全国6都市にて順次開催
東京:ヒューマントラストシネマ渋谷|3月13日(金)〜4月2日(木)
大阪:テアトル梅田|3月27日(金)〜4月9日(木)
名古屋:センチュリーシネマ|3月27日(金)〜4月9日(木)
京都:アップリンク京都|3月27日(金)〜4月9日(木)
福岡:キノシネマ天神|4月3日(金)〜4月16日(木)
札幌:シアターキノ|4月4日(土)〜4月10日(金)
主催:TBSテレビ
公式サイト:https://tbs-docs.com/2026
公式X:@TBSDOCS_eigasai



