『骨を掘る男』40年にわたり沖縄戦の戦没者遺骨を掘り続ける男に迫る
あらすじ
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって探し集めてきた具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー。
戦争下で激しい地上戦が行われた沖縄で、具志堅さんは28歳から遺骨収集ボランティアを続け、戦時中に防空壕などに使われた自然の洞窟・ガマの中から、これまでにおよそ400柱以上の遺骨を探し出してきた。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火災放射の跡など拾い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたのか推察し、想いを馳せ弔う。
激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本人軍兵士、さらには米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が現在も3000柱近く眠っていると言われる沖縄本島。そこで今、彼らの骨を含んだ島の土砂が辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。「出逢ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」戦争の記憶と記録を次世代にどう引き継いでいくのかを本作は問いかける。監督は、沖縄で生まれ育ち、自身も沖縄戦で大叔母を亡くした戦没者遺族である奥間勝也が務める。
作品概要
監督・撮影・編集:奥間勝也
撮影:奥間勝也
整音:川上拓也
カラリスト:田巻源太
音楽:吉濱翔
配給:東風
(C)Okuma Katsuya, Moolin Production, Dynamo Production
6月15日(土)~[東京]ポレポレ東中野
6月22日(土)~[沖縄]桜坂劇場ほかにて全国公開