『太陽(ティダ)の運命』政治信条は違っても、沖縄のために闘い続けたふたりの知事の記録

作品紹介

政治的な立場は異なり、互いに反目しながらも、どちらも国と正面から向き合い、沖縄の行方を見据えていた――。
本作は、沖縄県の第4代知事・大田昌秀(1990〜1998年)と、第7代知事・翁長雄志(2014〜2018年)という二人の知事の軌跡を追ったドキュメンタリーである。

大田は米軍用地の強制使用をめぐる「代理署名」を拒否し、翁長は辺野古の埋め立て承認を取り消した。ふたりはそれぞれの判断で国と争い、法廷の場にも立った。
政治的な立場を越えて共通していたのは、県民に支持され、保革を超えて県政を担っていたという点であり、またその行動が、日本における地方自治や民主主義のあり方を問い直すものだったという点でもある。

タイトルの「ティダ」は「太陽」を意味する沖縄の言葉で、かつては首長(リーダー)を表す言葉でもあった。
監督は、『米軍が最も恐れた男』や『生きろ 島田叡』を手がけた佐古忠彦。証言と記録を通して、大田と翁長というふたりの人物像と、その背後にある沖縄の戦後史を丁寧に描いていく。

作品概要

監督:佐古忠彦
語り:山根基世
音楽:兼松衆 ほか
制作:琉球放送/TBSテレビ
配給:インターフィルム
2025年/日本/129分/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/5.1ch

©2025 映画「太陽の運命」製作委員会
公式サイト:https://tida-unmei.com/

 

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